今回は少し変わった切り口で、考え方の話をします。
ノウハウ系や悩みを解決するような話ではないのですが、普段の考え方に新たな視点を持つきっかけとして役立てていただければと思います。
ふだんボーっとした時に何気に考えて思いついたことをメモしておいたのですが、その一部を放出するためにゆる~く書いていきます(笑)
私は年間約100冊ほどの本を読むのですが、意外と『本を読んで得られるもの』については書かれていません。
というよりも、革新に触れるものは見たことがありません…
おそらくそれらに疑問がある方もいるのではないかと思うので、その話をします!
なぜ「本を読め」と言われるのか
様々な人がよく「本を読め」と言います。
「なぜ?」と聞くと、大体の人が
- 活字に慣れるため
- 語彙を増やすため
- 教養を身に付けるため
と言いますが、それだけではありません。
たしかにそれらも必要な要素ですが、もっと本質的に大事なことが学べます。
結論から言うと、本を読むことで得られるものは3つあります。
- 本質を見抜く力
- 考える力
- 広い視野
それらについて少し掘り下げて話していきますね。
『頭がいい人』というのは『本質を見抜ける人』
よく勉強ができる人に対して「○○くんは頭がいいね!」や、
話がうまい人に対して「○○ちゃんは頭がいいね!」
などと言いますが、果たしてそうでしょうか?
知識量は多くても、頭の回転が遅い人がいます。
その逆で、頭の回転は速いけど知識量は少ないという人もいます。
そのどちらも持ち合わせてる人のことを「頭がいい」というのでしょうか?
私はそこに疑問があります。
知識量が多く色んな問題に対してすぐに答えられることができても、当然それが正しいとは限りません。
たとえば、
私は小学生最後の思い出としてディズニーランドに行きました。
ひとしきり遊んだ後に、財布をなくしたことに気が付きました。
キャストの方にそのことを話すと、しばらくしてからそのキャストの方が財布を届けてくれました。
「どうやって見つけたんですか?」と聞くと、「魔法の国ではすぐに見つかるんだよ♪」と言いました。
やっぱりディズニーランドは夢の国なんだなぁと思いました。
という話があったとします。
この話の本質は「財布を無くしたこと」でも「ディズニーランドに行ったこと」でもありません。
ディズニーランドはすばらしいサービスを提供しているということです。
これはいくら知識があろうと、いくら頭の回転が速かろうと、考えなければこの本質は見えません。
物事には必ず〝核〟があって、それを見抜いて考えることが大事だと思うのです。
表面上の言葉尻だけを捉えるのではなく、その話で伝えたい事はどこなのか、その話の背景にはなにがあるのか、そういったことを見抜けるようになるには、ふつうに生活していてもなかなか身に付かないものです。
本には様々な視点で自論が展開されていたり、ありふれた日常の本質について触れたりしているので、本質とはなんなのかが自然とわかるようになってきます。
これが、本を読むことの最大のメリットではないかと思うのです。
本を読むだけでは価値は手に入らない
人間とは怠惰なもので、すぐに近道をしようとします。
『英語を話せるようになりたくて英語の本を買ったけど、一回しか読まなかった』
『ダイエット本を買ったけど、やっぱり食事制限や運動はしたくない』
といって、すぐに諦めてしまいがちです。
しかし、実際に結果を手に入れるには実行するしかありません。
本を読むと一時的にやる気がでて気持ちが高まりますが、いざ行動しようとすると、今まで見たことがなく考えたこともなかった壁が立ちふさがります。
「目指してたところってこんなに難しかったんだ」と最初の段階で諦めてしまうことがあります。
これが本の魔術で、こういった努力をしなければならないところを隠して簡単に達成できてしまうような錯覚に陥ってしまうのです。
なので、本を読む前に先を読み、冷静に読み進めましょう。
また、本を読む際に何も考えずにただ読むだけの人がいます。
マンガや小説などのストーリー性のあるものは読むだけで目的が達成できますが、自己啓発書や実用書などはしっかり内容を考えながら読まなければ意味がありません。
ただ読んで「あー、そうなんだぁ」と納得するだけではその本当の意味を理解できないからです。
読むときは、自分なりに考え、いろいろな視点から考えてみましょう。
これは本に限らず、人の話や仕事などにも通ずるものだと思っています。
たとえば「あれやっといてー」と言われて「はい、わかりました」では「あれ」しかできませんし、頼んだ人の想定の結果しか得られません。
しかし『なぜそれをやるのか』を考えればもっと効率的かつ良い成果を報告できます。
そうなれば頼んだ人の想定を上回る結果になり、その人の評価を高めることができます。
『きちんと考える』
これはスマホ時代には薄れつつある問題だと思っています。
本ではこの考える力も得られます。
本を読む人の答えや質問は的確
本を読むことで得られる3つ目のキーワードは広い視野、つまり様々な視点(観点)から物事を見ることができる力です。
本を読む人は、問題点に対してひとつの観点からだけでなく、柔軟にいくつもの観点から物事を考えます。
たとえば、この前Twitterにて「牛や豚が食べられてかわいそう。感謝しなきゃ」というツイートを見ました。
それに対して様々な意見が飛び交っており、
「じゃあ食うな!」
「植物も生き物だぞ!」
「食べなければ生きていけないから仕方ない」
「植物が生き物なら紙もその生き物から作られてるわけだから紙にも感謝しろ」
など、それぞれ独自の視点から自論を展開しておりました。
なにが正しいのかではなく、それらすべてが一つの観点の中のひとつの道理でしかないのです。
しかし、広い視野を持ち合わせてそれらすべての視点から考えてみると
「まったく食べないことはできない。だから最低限の物は食べる。悪いのは『食べること』ではなく『食べ残すこと』だ。感謝というものは表面上の自己満でしかない」
というひとつの答えがでます。
これが正しいと言いたいわけではなく、ひとつの凝り固まった視点からしか考えないことがよくないと言いたいのです。
この『広い視野を持つ』というのはあらゆることに通ずるものだと思っています。
広い視野があれば相手の視点で物事を考えることができるので、無駄な争いが減ります。
こうやって、ひとつの答えに対していろいろな視点を持ち合わせて、その様々な視点から考えてより複雑に、そして洗練された一つの答えを導き出せることは人生においての大きな利点ですよね。
洗練された答えが出せる人は、質問の質も高まります。
たとえばなんですが、最近ヤフー知恵袋で質問者の質問の仕方が独特な気がします…
「それじゃあなにを聞きたいのかわからないよ」と思うことがしばしば…
「質問をしても答えが返ってきません」という人は、ぜひ本を読む習慣をつけてみてください(*’∀’*)
広い視野を持てば、どんな本でも役に立つ
「いい上司とうまく付き合うコツ」という本があったとします。
その本のメインターゲットは部下ですが、この内容を活かせるのは部下だけではありません。
その本を上司が読むと『いい上司の参考』になりますし、『一般的に部下がどういった考え方をしているのか』を学ぶことができます。
視点を変えればすべてを学びに変えることができるのです。
さきほど視点の話をしましたが、まさにこうやって様々な視点と触れ合って広い視野を持つことができるようになるのです。
まとめ
本質を見抜く力、考える力、広い視野
これらは全て人間にとってとても重要なものです。
しかし、スマートフォンが普及した現代ではこれらすべての力が衰えつつあると思うのです。
考える前にスマホで検索したり、深く考えずに軽いノリでSNSに投稿したり、そういった現代の闇がどんどん深くなりつつあります。
だからこそ、それらを鍛えれば一気に周りから頭一つ飛びぬけることができます。
本に盲目的になって、読書がすべてだと思い込む人もいますが、読んだことと結果は関係ありません。
本を読んで考えることに意味があるのです。
これらすべては私独自の意見で、あくまでひとつの考え方でしかありません。
ただ、この中のなにか一つでも響いて誰かのお役に立てればとてもうれしいです(〃・ω・〃)
ちなみに、最初に「ゆる~く書く」と言いましたが、いつもの癖で硬くなってしまいました…
ごめんなさい(。-人-。)