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記憶のメカニズム

記憶の仕組みについて

 

 

 

ひとくちに「記憶」といっても、実は記憶には様々な種類があります。

一時的な記憶や永久的な記憶、そしてそれらを使う意味での記憶

そういった違いや、男女の記憶差を認識しておかないと、具体的な方法論を実践しても効率が悪くなります。

 

ここでは記憶に関するメカニズムをわかりやすく解説します。

 

脳との関連性

主な記憶回路

脳には『海馬』や『偏桃体』など様々な場所があり、それぞれに役割があります。

記憶の中枢にあたるのが『海馬』ですが、記憶の過程で使われるのは海馬だけではありません

『偏桃体』は感情などを司る場所ですが、人は感情的になっている時ほどその時のことを覚えています。

なので、記憶とはそれらの脳と密接に関わっています。

とくに海馬と偏桃体は近い場所に位置しており、記憶への繋がりが一番強いといわれています。

 

脳は熱に弱い

脳は熱に弱く、熱を持った状態では記憶をしにくいのです。

頭寒足熱という言葉があるように、脳は常に適温を保つのが記憶には良い環境といえるでしょう。

 

男女の脳の違い

男性と女性の脳には違いがあり、男性は『論理に基づき言語力や計算能力に優れる』という特徴があり、女性は『感情に基づき直観力や芸術性に優れる』という特徴を持っています。

それぞれで記憶の仕方も違い、効率的な記憶法は異なります

 

ちなみにこの男性脳と女性脳は片鼻呼吸で鍛えることができます。

女性脳を鍛える場合は左の鼻で、男性脳を鍛える場合は右の鼻で呼吸をするといいでしょう。

このときペパーミントやローズマリーなどの香りを嗅ぐと効果がアップします

 

記憶のサイクル

記憶にはサイクルがあります。

入力されてから保存して出ていくまでです。

サイクルは3つ

  • 記銘
  • 維持
  • 想起

 

記銘

記銘とは、ワーキングメモリに入力される段階です。

ワーキングメモリは一時記憶のことで、いまおこなっている作業の状態を保存する記憶。

料理でたとえるなら、長期記憶が冷蔵庫でワーキングメモリはまな板という感じでしょう。

記銘とは、買ってきた食材や冷蔵庫から出した食材をまな板に置く状態です。

 

ワーキングメモリには限界があり、一般的には3~7個のことしか覚えられません。

簡単に言うと、数字では7桁までしか覚えられないということですね。

女性はマルチタスクが得意な傾向にあるので、男性よりはワーキングメモリの容量が大きいでしょう。

 

このワーキングメモリは鍛えることができますが、衰えると脳の瞬発力が落ちてマルチタスクができなくなります。

 

維持

維持とは、長期記憶に保存する段階です。

必要だと判断した記憶を長期保存して、あとで再利用します。

これが一般的にいう『記憶』のことです。

 

想起

想起とは、アウトプットのことです。

つまり、記憶されたものを思い出して使う段階

 

よく「喉まで出てるんだけどな~」ということがありますが、それは想起できていない状態です。

これには『記銘』の段階が関係しており、記銘の時の印象が強いほど想起しやすくなります。

そして想起された記憶はどんどん維持されていき、長期記憶となるのです。

 

長期記憶の分類

長期記憶はいくつかに分類することができます。

それらを理解することで、記憶の仕方を変えて記憶効率を高めることができるのです。

 

意味記憶

一般的な記憶のことで、言葉の意味などに対する記憶を表します。

学校の勉強や語学の勉強で覚えた知識は意味記憶に分類されます。

 

エピソード記憶

これは人・時間・場所・出来事など、個人的なエピソードに対する記憶です。

たとえば「昔こういうことがあったんだ」というような記憶はエピソード記憶にあたります。

何かを暗記するときに、その状況でインパクトのある出来事があると記憶しやすいので、エピソード記憶は印象に残りやすいのです。

 

手続き記憶

『お箸を使う』『パソコンでタイピングをする』『楽器を弾く』

など、一連の流れに対する記憶です。

これらの手順を意識しなくても体で覚えているものです。

この記憶は非常に忘れにくい特性があります。

よく「見るだけよりも書いた方が覚えやすい」と言われますが、それはこの記憶が関係しているからで、理にかなっていますね。

 

古典的条件づけ記憶

これは自分が実際に体験していないことでも、それの元となる記憶から想像してなにかしらの反応をしてしまう現象のことです。

たとえばハプニング映像をみていて、登場人物がケガをしたときに「イタッ!」とあたかも自分が体感したように顔が引きつることがありませんか?

また、犬のしつけなどにも使われていて、『お手』という声と『手のひらを出す』という動作で犬が反応して手を出すことも、古典的条件付けに位置します。

 

プライミング記憶

端的に言うと『先入観記憶』です。

たとえば次の文章を読んでください

「今日はパソコンを買いにでかけました。お店には色んなパソコンがありどれにしようか悩みましたが、私は一台のパンコソに目がとまりました。」

違和感なく読めた方もいるのではないでしょうか?

よく見るとこの文章の最後が「パソコン」ではなく「パンコソ」になっています。

これは最初に出てきた「パソコン」の文字を覚え、最後にでた「パンコソ」を先入観で最初と同じ文字だと思い込んでいるからです。

これがプライミング記憶です。

 

エビングハウスの忘却曲線

これはよく知られている『記憶がどれくらいの時間で忘れていくのか』を表した相関関係です。

 

記憶は忘れるもの

人は忘れなければ脳がパンクしてしまいます。

生活しているうえで、見るもの聞いたもの体感したものを全て記憶していたら脳にとてつもない負担がかかってしまいます。

なので、必要なものと必要でないものを選別して、必要でないものは忘れるのです。

 

そこで、その忘れる段階では具体的にどれくらいの時間で忘れていくのかというと、

20分後 ⇒ 42%

1時間後 ⇒ 56%

1日後  ⇒ 74%

1週間後 ⇒ 77%

を忘れるといわれています。

1時間後には半分以上忘れてしまうので、なにかを覚えるときには一回では覚えにくいのです。

ですので、これにそって復習を繰り返せば、理論上は忘れなくなるということです。

 

まとめ

記憶のメカニズムは奥が深く、脳科学と深い結びつきがあります。

詳しく説明すると専門用語を使ってとても長い文章になってしまいますので、わかりやすく必要最低限の内容を書きました。

 

また、ここではメカニズムに焦点を当てましたが、具体的な『記憶術』については次の記事で書いていこうと思います。

この記事と合わせて読んでいただければと思います。

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